3/15/2005

モーショングラフィックスについて

モーショングラフィックスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?実を言うと私は、モーショングラフィックスを製作するということを、主な仕事としていたことがあります。
モーショングラフィックスというのは、その名の通り「動くグラフィック」映像なのですが、このモーショングラフィックス、意外と聞きなれないようで実は毎日皆さんがよく目にしているものに多く使われているのです。
企業CMの最後や最初に数秒ぐらいで企業ロゴが動くアニメーション、いわゆる企業CIと呼ばれているものですが、まさにあれが「モーショングラフィックス」と呼ばれている代表的なものです。
その企業CI、実は単にロゴを動かしただけのものではありません。得てして作る側にとって、作品として製作したものには様々な意図が含まれているものですが、この企業CIにも、その企業が消費者に向けて発したい多くのメッセージが含まれているのです。
具体的に言うと、企業が消費者にとってどういったイメージをもってもらいたいのか?他の企業とどう差別化していきたいのか?企業が今後どういったビジョンで進んでいきたいのか?などなど、まさに企業の経営理念やビジョン、そしてマーケティングやブランディングにまでわたる、企業経営のエッセンスが凝縮されたものなのです。その膨大なコンセプトを目に見える形で、適切に視聴者にイメージとして植えつけるというのが「モーショングラフィックス」で作られた企業CIのアニメーションが持つ意図です。
「モーショングラフィックス」はその様々な抽象的なコンセプトを、目に見えるかたちで表現するために、非常に適した表現手法です。様々なオブジェクトを3D空間の中に配置し、それを動かすことによって、言葉では伝わりづらいものを、見る人に直接的にイメージとして浸透させることが可能になりました。
当然、「モーショングラフィックス」は様々な用途に、様々な方法によって応用され使用されているものなので、一概にすべてのものが、今まで述べてきたことに当てはまるとは思いませんが、「モーショングラフィックス」がもつ特性を利用した例として、この視点から作品を解釈していくというのも、ひとつ面白いのではないでしょうか?
■モーショングラフィックスを中心に、映像表現の未来を先取る作品を、世界的に多く取り上げる映像フェスティバルonedotzero。多くの広告クリエーターや映像作家たちが、自分たちの作品を作る上で参考にしています。私自身もこのフェスティバルに一昨年から参加し、非常に刺激を受けました。
過去の作品を収録したDVDが発売されています。もしよろしければ皆さんもどうぞ。
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